がんサバイバー50代主婦 突然おひとり様になりました

夫が自ら旅立って生活が一変。まだまだ生活が落ち着かないけどリスタートを見てください

三回忌

新緑の美しい5月。結婚生活がスタートしたのが5月。

そして 私の人生で最も悲しい出来事があったのも5月。

 

先日 夫の三回忌の法要で長崎に行ってきました。

長崎に夫の両親がいてお墓もそちらにあります。

家は 夫が定年になったらご両親と同居のつもりで 10数年前に建て直してあげました。

夫が亡くなってから2か月ほど 私も長崎でご両親と一緒にいましたが いろいろ話し合い 私は娘や妹のいる千葉で暮らすことにし 現在にいたります。

お位牌は私のところにも一つありますが 行事ごとは長崎で行うようにしています。

 

お寺からいただいてある法要の日程表が壁に貼ってありました。

命日から三回忌までの日程が書いてありました。

もうこんなに過ぎたんだと 改めてこれまでのことを思いました。

二年後どうなってるかなんて 考えることもできなかったあの頃。

亡くなって一週間後くらいか 少し眠れるようになった頃 朝目覚めて これからこの先未来もずっとパパちゃんに会えないのだと気付いた時。

出口の見えない暗闇に一人取り残されたような。

あの時の心境は まさに 絶望 でした。

 

あれから2年。今日まで何とか生きてきました。

パパちゃん今頃何してるかな。娘とよくそう話します。

買い物や旅行に行ってる時 ご夫婦連れを見るのが本当につらかったけど だいぶ慣れてきました。でも時々しゅんとしちゃうかな。

いってらっしゃい おかえりのある暮らしが当たり前にあったのに ある日突然なくなってしまった。それがつらいこともありました。

でもそれも その生活が消えてなくなってしまったわけではなく 私の中に大切な大切な宝物としてある。そして 間違いなくあった大切な時間と思うと なんだか悲しみも和らいでくることに気づくようになりました。

夫と過ごした27年。

その年月はもう増えないけど 一緒に過ごした思い出は消えてなくなったりはしない。

一緒に笑ったり怒ったり 二人で大事に子育てしたり。

大切な大切な 一緒に過ごした時間は消えてなくなったわけではない。

この思いを胸に これからも生きて行きます。

きっと夫は私と娘を見守ってくれているはずです。

 

遠距離恋愛をしているころの夫の手紙にありました。

「俺が迎えにいくまで精進せよ」

はい!精進しますとも。

また会えた時 いつもみたいに「大したもんだ」って言われるように精進します。

私の人生 これからですよこれから。