ガンになったらどうしよう。告知ってどんな感じ?闘病はつらい?
経験する前だと、こんなこととかいろいろ考えますよね。
実際自分がガンだと分かったときは、一言で言うなら淡々としていました。
なんであんなに冷静でいられたのかと、今でも思います。
2013年の10月の乳がんの集団検診で引っ掛かり、精密検査であっさり告知されました。
手術は3か月後、2014年の1月。左乳房全摘です。ステージⅠでした。
その後、抗がん剤治療。脱毛も経験しウイッグ生活を楽しみました。
その後、ホルモン剤治療を現在も継続中、9年目に突入です。
3か月ごとの定期健診も継続中です。おかげ様で再発はしていません。
乳房は全摘のまま。初めて平らな左胸を見たときは、さすがにショックでした。
でもね、慣れるんですよ。人間って。
私は、慣れというのは神様のギフトと思ってます。使い方次第で毒にもなるけど。
再建するつもりは今でもありません。困るのは温泉くらいかなあ。まだ隠さずにはいられないので。見た人が驚くかなと思い隠してしまいます。
抗がん剤治療の最中は、来年の桜は見る事できるのかなあなんてことも思ったりしてました。ありがたいことに今こうして普通の生活をしています。
頭髪も元に戻り、母の入院生活のお世話をしていた2年後、乳がんより前から経過観察していた子宮頸部異形成をいよいよ手術した方がいいという事になりました。
「また?」と正直今度はへこみましたが、覚悟を決めて手術に臨みました。
子宮と卵巣の全摘です。こちらもありがたいことに初期のがんでした。
しかし信じられないことに、術後その日の夜に、再度お腹を切られました!
血圧が下がり続け、出血が続いてるようだということで。それって医療ミスじゃね?
同じ日の2度目の手術は無事成功し、予後も特に問題なし。
半年ごとの検診のみで抗がん剤、投薬治療はせずに今に至ります。
私には娘が一人います。子宮頸部の異形成というのは確か20代から言われてたと思います。タイミングが悪ければ、子供も持てなかったかもしれない。娘に会えなかった人生なんて考えられません。子宮さん、もしかしたら頑張ってくれてたのかなって、今は私の体にはなくなってしまった体の一部たちに感謝の気持ちでいっぱいになります。
がん=死 ではありません。がん と壮絶な闘病って、セットにしないで欲しい。
がんだって言われたからって可哀そうと思わないでください。
そんなことを感じています。
次は夫とのことを書いていきたいと思います。